我的大熊猫旅行

主にパンダ遠征記録、パンダ記事が中心、時々歴女やグルメレポな記録もあり。

2024/01/02 五感を感じる旅、真鶴さんぽ

いつか行ってみたいと思っていた真鶴半島。

電車から見える光景は、いつも美しい。いつかあそこに見える半島の先端まで歩いて散策してみたいとずっと思っていた。調べてみると、道が平坦なので初心者でも歩きやすいらしく、いくつか散歩コースがあった。真鶴駅から歩くと40分以上はかかるようだ。バスは2,3時間に1本という少なさ。夏に行ってみたいが、ちょっと無謀かもしれない。冬なら大丈夫ではないかと思い、2024年新春、決行した。

青春18きっぷを使って、真鶴駅に降り立った。

駅を降りて地下道をくぐり、右手の商店街のある道路を真っすぐひたすら進み海方面へ下っていった。

貴船神社が見えた。

あれ?事前に調べた「真鶴周遊散歩コース」のルートだと、貴船神社は後半に出てくるはずだが、早速到着してしまった。もしかして逆ルートを歩いてしまったのかもしれない。まあいいか。

折角だから参拝しよう。

本殿までの石段が結構きつかった。

正月2日目だが、参拝客が少なく落ち着いて静かにお参りが出来た。

ちなみに京都にある貴船神社とは関係はないようだ。7月に大きなお祭りがあるようだが、そういえば昨年の7月、隣の根府川へ行ったときにちょうど開催されていたのを思い出したが、あれだったのだろう。

真鶴漁港。

真鶴町は、町の条例で景観を守るため、3階建以上の建物の建築を禁止しているようだ。熱海にリゾートホテル等が乱立しているのとは違うのだ。

琴ケ浜海岸の遊歩道を歩く。

今日はちょっと曇りがちの天気か。。

波の音がマイナスイオンそのものだ。

ちょっと波が高いような気もするが、海を見ながら波の音を楽しむ。潮の香りもいい。なんとも至福で癒される時間だ。

岩釣りを楽しんでいる人もいた。何の魚が釣れるのだろう。

海岸から山を登っていく。歩道がほとんどないので、車には要注意だ。途中、中国人客とすれ違った。外国人にも人気なのだろうか。

「三ツ石」が目的地なのでそれを目指して行く。思ったより上り坂だ。

ケープ真鶴に到着。

ここから三ツ石まで階段を下って行く。足を滑らせないように注意しながら歩く。

あれが「三ツ石」だ!

ようやく「三ツ石」の目の前へ。

初日の出スポットでも有名だ。昨日は多くの人が訪れたのだろう。確かにここで初日の出を拝めたら最高だろう。今日は曇りの天気なのが、少し残念だ。干潮だと岩まで歩けるようだが、この日はダメだった。いつか近くまで歩いてみたい。

ちなみに「三ツ石」まで車で来る場合、景観保護保全のため、駐車料金が2000円かかるようだ。

しばらく海を眺めながら、波の音を楽しみつつ、岩に座ってスマホでランチの場所を探してみることにした。こんなところでスマホ類をいじるのは止めたいのだが、ついつい触ってしまう。現代病だ。しばらく居たら、寒くなってきた。景色は十分楽しんだので戻ることにした。

波しぶきに打たれながら、岩釣りを楽しんでいる人たちがいた。一体何の魚が釣れるのだろうか。

冬場は人が少ないのかな。お正月は何処へ行っても混雑しているが、ここは少なくて最高だ。疲れるどころか癒され、パワーをもらうことが出来た。

三ツ石から戻って番場浦海岸へ降り立ってみることにした。

三ツ石で見かけた親子連れと階段ですれ違った。どうやら三ツ石から番場浦海岸まで遊歩道で来れたようだ。私は遠回りしてしまったようだ。

ここも落ち着く。心の中のイライラやモヤモヤといった負の気持ちを波が持っていってくれるような感覚で、心が洗われた。

ここからも三ツ石が見える。

岩も凄いんだよね。確か江戸城の石垣にも使われたはず。

万一、ここで大地震にでも遭遇しようものなら津波と落石で命の保証はないだろう。

癒される光景である反面、恐怖も感じた。

真鶴半島は森林浴も楽しめる。

三ツ石の駐車場から遊歩道へ抜ける道があるので適当に行ってみた。

「頭上注意」とあったので上を見上げたら、樹が垂直に折れかかっていた。急いで通過した。

これらの木々は、江戸時代に植林が始まったという。

樹齢を感じる木もたくさんあって、大木のオーラを感じた。

琴ケ浜方面へ。

遊歩道は綺麗に整備されているが、雨が降った後は滑りやすいだろう。歩きやすい靴がマストだ。それに今は冬だからいいが、夏はハチやら色んな虫が出てきてもおかしくないと思う。肌を露出しない格好も必要だ。

海のすぐそばにあるとは思えない森林だ。

鳥のさえずりが聞こえ、樹木のいい香りがした。誰もいないのがかえって不安だったが、とても静かに気持ちよく散策できた。ここら辺で雨がポツポツ降り出してきた。

ランチは真鶴漁港前の「honohono」へ。

うに清も迷ったけど混雑しそうだし、量的に食べきれなさそうだったのでパス。真鶴の魚は絶対美味しいはずだから、地のものを食べたい。

事前の下調べできになっていて、ちょうど行きに見かけたこちらのお店へ。

お正月だからやっていないかなと思ったが、運よくやっていた。

午前11時30分開店だが、次から次へとお客さんが来てあっという間に満席になってしまったようだ。開店直後か、ちょっとずらした13時以降の訪問が良さそうだ。

この日はブイヤベースは提供していなかったので、魚ランチにした。パスタも美味しそうだ。

店内は、北欧インテリアでとても素敵だった。このキリン、凄い!

リサラーソンのオブジェかな?

カトラリーのケースは店名のロゴ入りでシンプルな木製だ。

前菜の盛合わせ。

右上から「オールサーディンのブルスケッタ」、「自家製ポテトサラダ」「自家製鶏ハム アボガドのワカモレソース」

「寒メジナポワレ オレガノトマトソース」

このお店の魚は、真鶴漁港の浅吉丸という船の漁師さんの採った魚を使用しているんのだそう。寒メジナは初めて食べたけど、青魚系かな?トマトソースとマッチしていてとても美味しかった。もしかして岩釣りしてた人たちは、寒メジナ目当てだったのか。

それから野菜は、真鶴の高橋農園さんから新鮮野菜を入手しているそうだ。

地産地消にもこだわっている様子が伺えた。

パンも美味しい。

最後はコーヒーで。

これで2000円弱だった。コスパ良し!接客も良かった。席の間隔もちょうどよく、気持ちが良く食事ができた。

常連客も多いようだ。次回はブイヤベース目当てで訪問したい。

曇りがちの天気で最後は雨に降られてしまったのは残念だったが、五感が刺激され、とても癒された旅となった。多くの情報に振り回され、何かと慌ただしくイライラしがちな日々を送っていたが、五感を感じることで、本来の人間らしさを取り戻すことができたと思う。かなり歩いたが不思議と疲れが出なかった。まだまだ真鶴の見どころはたくさんありそうだ。日々の生活に疲れたら、また来たいと思う。