我的大熊猫旅行

主にパンダ遠征記録、パンダ記事が中心、時々歴女やグルメレポな記録もあり。

英英安らかに

英英(インイン)というパンダが亡くなった知らせを知ったのは、秋頃だった。

今年の夏に亡くなったようだ。

2,3年くらい前までは、ipandaのライブ中継にも出ていたと記憶しているが、その後姿を見せなくなったので、今どうしているのか近況は気になっていた。残念ながら亡くなってしまった。31歳だった。

英英は、1991年9月生まれとされているが、実は野生生まれのパンダなので正確な生年月日はわかっていない。1992年の春、天敵を避けるため木登りをしたところ、母親とはぐれ迷子になってしまい、数日後人間に救助されたという。救助された時、推定半歳だったそうだ。救助された場所が「英雄溝」というところだったので、「英英」と名付けられたという。英英は1998年以降、15頭のパンダを出産している。そのうちの1頭が上野動物園にいるシンシン(中国名;仙女)だ。だからシャンシャンにとっては、おばあちゃんにあたる。英英の子供たちは更に繁殖し、英英の血を引く子孫はたくさんいる。一番下の代は、五代目だろうか。それが、韓国にいる福宝と双子だ。個人的に以前からその血統に興味を持っている。ところで英英の子孫の中には、シャンシャンを初めとする人気パンダがたくさんいるのだ。パンダの繁殖に大きな貢献をしてくれた「偉大なる母」という名にふさわしい。

2019年のGWに、中国パンダ保護センター都江堰基地に行った。その時、初めて英英に会ったときの感動は今でも忘れられない。

都江堰基地に入って、最初に見たパンダが英英だった。シャンシャンのおばあちゃんと聞いていたから、嬉しさ倍増だ。会えるのをとても楽しみにしていた。

まん丸のお顔に、ミッキーマウスのようなまん丸な耳。シンシンにとてもそっくりさんだった。

英英がいたからこそ、シャンシャンがいるのだ。私がパンダファンになったきっかけはシャンシャンだから、英英がいなければパンダに興味を持つこともなかったかもしれない。本当にありがとう。そしてどうぞ安らかに。