動物資料館へ向かった。この時は「ジャイアントパンダの今 ~タンタンのふるさとからのメッセージ~」の特別展が開かれていた。春節仕様の飾りがとても可愛らしい。
昨年2022年5月から8月にかけて、本場中国ジャイアントパンダ保護研究センターから獣医師と飼育員2名の専門家が来園し、タンタンの診察、飼育方法などについて色々指導をもらいながら協力してタンタンの健康管理にあたっていた。その時の様子は度々ツイッターにも投稿されていた。また中国から来園していた2名の専門家による、講演会が7月下旬に行われたのだが、講演会に参加できるのは抽選で当選した人のみで、残念ながら私ははずれてしまったため参加は叶わなかった。その時に講演していただいたことも含め、タンタンのふるさとでもある中国ジャイアントパンダ保護研究センターでどのような取り組みが行われているのか紹介されていた。
中国ジャイアントパンダ保護研究センター(以下センター)では、パンダの繁殖にも取り組んでいるので、毎年可愛い赤ちゃんが10頭から20頭くらい産まれている。タンタンはもちろん、上野動物園にいるお父さんパンダのリーリーとお母さんパンダのシンシンもこのセンターの施設で生まれている。
センターは、パンダの保全に取り組む中国の国家林業草原管理局に属する公的機関だ。
主な役割は、飼育下のパンダの飼育、繁殖、遺伝学、予防学の研究をはじめ飼育下のパンダの野生化訓練と野生復帰、野生のパンダの生態、個体群に関する調査、研究、パンダに関する国内外の研究協力と交流の促進などなど多岐にわたっている。いわゆるパンダの専門機関だ。
1983年に運営が開始され、臥龍神樹坪基地、臥龍核桃坪基地、都江堰基地、雅安基地の4つの基地が設立されている。私は以前、臥龍基地と都江堰基地に行ったことがあるが、自然豊かで素晴らしいところだった。ちなみに雅安基地は、上野動物園にいたシャンシャンが戻った場所だ。
余談だが和歌山のアドベンチャーワールドにいるパンダは、このセンターではなく成都ジャイアントパンダ繁育研究基地という別の機関に属している。
タンタンに対して行っているハズバンダリートレーニングによる健康管理の他、日本と中国の共同繁殖研究の成果が発表されていた。
過去に王子動物園で配布、販売されたグッズの展示。私もこの中でいくつか持っている。
美術監督の山本二三氏によるタンタンの肖像画。2年前のタンタンの誕生日記念グッズとして販売されたもの。私も購入しており、大事に部屋に飾ってある。
昨年のタンタンの誕生日記念にジオラマ作家荒木さとし氏によって、タンタンの外の庭がジオラマで再現された。この実物が見たかったのだ!
とてもリアルに再現されている。もちろんタンタンもいる。
飼育員が撮影したタンタン。
中国から獣医師と飼育員の専門家が来園して共同で健康管理にあたっていたときの様子。
飼育員が撮影した最近のタンタンの様子が上映されていた。
非公開なのは残念だが、体調は安定しているようなので安心した。
ところで最強寒波の中、わざわざこちらへ訪問した理由だが、それはここの動物たちに送られた年賀状が動物資料館内に掲載されているとのことで、それを見るためだ。掲載期間は2月上旬までだという。行けそうな日がたまたま最強寒波と被ってしまったというわけだ。実は私も今年初めてタンタンに年賀状を書いた。動物園のHP上では掲載されていた。書いた時は少し派手かもしれない、と思ったが、他のファンが書いた年賀状と並べてみると、全くそんなことはなく、かえって地味だった。みんな工夫をして上手に書かれているし、何より愛情が込められており、温かい気持ちになれた。
さて肝心の年賀状の掲示はどこだろう。探したが見当たらない。今思えば、係員に聞けばよかったのだが、全く見つからないので動物園を後にした。後で気が付いたのだが、動物資料館内のアシカがいる待合室付近にあったようだ。なんだ、入り口近くだったのか、もう少し奥まで行ってみればよかった。
20230121170345.pdf (kobe-ojizoo.jp)
掲示されていた年賀状を見つけられなかったので、動物園のHPで掲載されていたものを貼っておく。年賀状文化は廃れつつあるが、今年も書いて送ろう。