我的大熊猫旅行

主にパンダ遠征記録、パンダ記事が中心、時々歴女やグルメレポな記録もあり。

2021年9月14日永明29歳のbirthday@アドベンチャーワールドオンライン誕生日会

午後8時から、永明の29歳の誕生日会オンラインの部が始まった。今年からオンライン(Zoom)でも誕生日会が開催されるようになった。今までは現地まで足を運ぶ必要があったのだが、アドベンチャーワールドは遠いので気軽に行けるところではない。だからこのようにオンラインで開催されるのはファンにとって本当に嬉しい限りだ。コロナは人類から多くのものを奪ったが、Zoomが広く利用されるようになったことはとても良かったことだと思う。実は8月の彩浜と、9月6日の良浜のオンライン誕生日会は見逃してしまっていた。だからこの永明からが初めての参加となる。

ちなみにオンライン誕生日会は事前申し込み制だ。当日に指定したアドレスにzoomのアドレスが送られてくる。参加費用は2500円だった。参加費用は竹などのパンダの餌代に充てられるそうだ。

実は運営側の不具合で、永明への画面の切り替えが上手くいかず5分程度画面が真っ暗になってしまうというハプニングがあった。

ところで私が永明に最後に会ったのは2020年2月だから、画面越しではあるが約1年半ぶりの再会である。とても元気そうな様子を拝見できて安心した。現地で見る永明は動きがスローでのんびりしているところしか見たことがなかったが、画面越しで見る永明は食欲旺盛でガツガツしていたので、意外だった。

永明の幼少の頃を、当時の貴重な写真と一緒に振り返るコーナーに切り替わった。

永明は1992年9月14日、中国の北京動物園で生まれた。そして1994年5月、四川省にある成都パンダ基地へ移動した。この写真はその時のものだそう。永明は手前の木登りをしているパンダではなく、建物の奥で寝そべっているパンダの方だという。この写真ではわかりずらいので、拡大した写真が次のものだ。

こちらが永明だ。

同年9月にアドベンチャーワールドへ来園するのだが、この写真は成都パンダ基地から空港へ移動する際の様子ものだ。荷台部分にパンダを載せている。

日本に来たばかりの頃の永明。まだあどけなくてかわいい!

永明と一緒に日本に来たのは「蓉浜(ようひん)」という雌パンダた。残念ながら、3年後の1997年に亡くなってしまった。
実は蓉浜についてはあまりよく知らないので、色々調べてみた。蓉浜のお母さんは野生生まれのパンダのようだ。蓉浜の姉に当たるパンダたちがたくさん子孫を残しており、有名パンダも多くそうそうたる面々なのだ。例えば「積笑(2019年生)」や「和花(2020年生)」もその血筋に当たる。永明と蓉浜の間に子供はなかったが、もし子供がいたらどうなっていたのだろうと思わずにいられなかった。
ちなみに写真は、上にいるのが蓉浜で下にいるのが永明だ。

蓉浜は活発な女の子だったようだ。このように永明がやられっぱなしになることが多かったようだが、それでも永明は反撃することなく優しい性格の持ち主なのだ。

  • 日本に来たばかりの子供の頃(左)と今の永明(右)。

子供時代(左)と今(右)の寝食いの様子。昔も今も変わっていないようだ。

アドベンチャーワールドの当時のパンダ舎は、今のパンダ舎とは違う場所にあったようだ。
トラックの荷台に乗って新しく出来たパンダ舎へ飼育員さんと一緒に移動する様子の写真だ(平成7年3月15日)。
それにしても年季の入った写真だ。

その頃の永明は今と変わらず可愛らしい。

永明と蓉浜が新しいパンダ舎へ引っ越した時のもの。新パンダ舎は、パンダランドという名前だったのか。今のブリーディングセンターのあるところだろうか。

2007年頃の木登りする永明。
1997年に蓉浜が亡くなってから、2000年に新しいパートナー「梅梅」が中国からやって来た。残念ながら梅梅も2008年に亡くなってしまった。
梅梅の娘である「良浜」が今の永明のパートナーだ。
ちなみに良浜は梅梅と永明の子供ではなく、別の雄パンダとの子供なので血縁上は全く問題ない。梅梅は日本に来るときに、既に妊娠しており、日本に来て産まれたのが良浜だ。人間界で言ったらとんでもない話だが、パンダ界では普通の事で驚くことでもない。
永明は梅梅との間に6頭、良浜との間に10頭子供をもうけた。
既に中国へ渡った永明の血を引く子供たちも子孫を残しており、永明の血を引く子孫は「浜家」と呼ばれている。

2017年は白浜にも雪が積もるほど寒かったようだ。

雪を見て大はしゃぎだ。

25歳の誕生日の時。この時プレゼントされたベンチがお気に入りのようだ。

28歳の誕生日の時。

昨年の28歳の誕生日。

そして今年は29歳だ。飼育下のパンダの寿命は25歳から30歳くらいのようだが、最近は30歳を超えるご長寿パンダも珍しくはない。永明も外見は年齢を感じさせるが、動きはまだまだ衰えていない。

身体機能は人間同様、衰えてくるものだ。パンダの主食である竹は堅いので、歯がすり減りやすいようだ。そこで高齢の永明のため食べやすくするよう、飼育員さんは竹を割いてあげるなどの配慮しているとのことだ。

参加者から永明への質問タイムが始まった。その中に群馬から参加しているファンから、自身の卒業した小学校の名前が「永明小学校」だったので、永明との縁を感じたというメッセージがあった。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうものだ。オンラインではあるが、永明の元気な姿を確認することが出来て良かった。来年もお祝いしたい。どうぞお元気で。