我的大熊猫旅行

主にパンダ遠征記録、パンダ記事が中心、時々歴女やグルメレポな記録もあり。

2023年7月22日上野東照宮へ2-2

上野東照宮へ。鳥居をくぐる。この表参道大石鳥居は、1633年(寛永10年)酒井忠世が奉納したもので、国指定の重要文化財だ。石材には備前御影石が使用されているという。関東大震災の折にはびくともしなかったようだ。先程立ち寄った傍の売店は吹けば飛ぶような建物だが、間違いなくここのご加護を受けているのではないかと思った。

眩しいくらいの金ぴかの唐門。1651年(慶安4年)造営された国指定の重要文化財だ。正式名称は「唐破風造り四脚門」というそうだ。柱内外の四額面には、江戸時代初期の伝説の彫刻職人左甚五郎作の「昇り龍・下り龍」の彫刻がある。この龍が毎夜、不忍池の水を飲みに行くという伝説があるそうだ。

いつもここで終わってしまうが、今回は500円を支払って初めて唐門の内側を拝観してみようと思う。左手に受付があり、そこでチケットを購入する。チケットにあるQRコードを読み取りきにかざすとドアが開く仕組みになっていた。

入るとすぐに大楠に出会う。樹齢600年以上だという。室町時代くらいからあるのだろうか。上野の祖木といわれている御神木で、幹の太さは8メートル以上で上野公園一だそう。すごいパワーを感じる。圧巻!

しばらく進むと突き当りに「栄誉権現社」があった。通称「御狸様(おたぬきさま)」と呼ばれている。江戸時代に大奥など安置される各所に災いをもたらしていたが、大正年間に東照宮に寄贈されてから災いがなくなったといわれいるようだ。他を抜く狸という縁起から強運開祖、受験、就職、必勝の神様として信仰されているとのこと。徳川家康の「狸」から付けられたというわけではなさそうだ。

顔はどこ?と思ったら、これは上を見上げていて、正面に見えるのは喉の部分だという。

本殿を囲っている「透塀(すきべい)」

1651年(慶安4年)造営された国指定の重要文化財。菱形格子の向こう側が透けて見えることからこの呼び名になったようだ。上段には野山の動物、下段には海川の動物の彫刻が内外200枚以上あるという。其々何が描かれているのか解説があったが、全て確認するのは大変だ。

 

「社殿」

1651年(慶安4年)、三代将軍徳川家光公によって造営された国指定の重要文化財。残念ながら社殿内は非公開になっているため外観だけとなる。ちなみに上野東照宮は、徳川家康公、徳川吉宗公、徳川慶喜公が祀られている。

社殿は、その後の戦争や震災にも倒れることなく今に至るという。外国人も多く訪れていた。彼らは何を思うのだろうか。自撮りとかしていたから、単にsns映えだけかもしれない。

 

装飾も当時のままだと思うが、細かい造りに目を見張るものがある。

唐門の内側。

ワンコインの拝観料の価値は十分にあると思う。そして底知れぬパワーを感じた。まさにパワースポットに相応しい場所ではないだろうか。